『ムーミン谷の彗星[新版]』[講談社文庫]
暑い夏の日、赤く長いしっぽを光らせた彗星が地球に向かって進んできます。このままでは、地球がこなごなになってしまうかもしれません。
ムーミントロールと友だちのスニフは、この危険な星について調べるため、たったふたりで遠い天文台へと出かけることになりました。
スナフキンやスノークのおじょうさんと知り合い、友だちになる間にも、ぐんぐん彗星は近づいてきて……。
『ムーミン谷の彗星(原題 KOMETEN KOMMER)』は、幻の第1作『小さなトロールと大きな洪水』が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。国際アンデルセン賞作家であるトーベ・ヤンソンが何度も推敲し、書き直した、愛着深い1冊でもあります。
講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2025年の今年、小説ムーミン誕生80周年記念として、講談社文庫版も[新版]となりました。トーベの手になる82点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。
《収録》
解説……下村 隆一
附記……山室 静
ムーミン谷の魅力 1『ムーミン谷の彗星』風変わりでも、かまわない……冨原 眞弓
*中学生以上漢字にふりがな
*この本は『ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星』(2019年講談社刊)の文字づかい等を改めたものです。
著:トーベ・ヤンソン
訳:下村 隆一
出版社:講談社
発売日:2025年5月15日
価格:748円(税込)
判型:A6
ページ数:256ページ